2021年
1月
01日
金
あけましておめでとうございます。
昨年は、世界的にウィルスが蔓延し、「死」がより身近なものに感じられる一年だったように思います。
それに伴って、物理的に人と人との距離が遠くなる一方で、免疫や健康により意識が向いたのではないでしょうか。
クラニオではタッチを使うことから環境的には厳しいものとなっていますが、ひいき目に見ると、健康に向かう「いのち」の力そのものにアクセスするという本質は輝きを増すばかりのように思えます。
世界中の人々が健康を求めているように思えます。
安全に、「いのち」の力に触れてもらうことはできないだろうか、静かに座っているとそんな思いが浮かんできました。
健康で、穏やかに過ごせますように。
2020年
10月
31日
土
10月はクラニオの基礎トレーニングにアシスタントとして9日間、アドバンスに5日間参加しました。
バードレイナのトレーニングは、理論と実践がバランスよく組み合わされています。
そして、どのトレーニングにも共通しているのは、トレーニング全体に幸せに包まれていることでしょう。
トレーニングで育まれたこの幸福感は、セッションの静けさを通じて世界に伝えていきたいと思います。
2020年
10月
26日
月
クラニオの世界でなんとなくわかるような、分からないような概念、フィールド。
知覚できているような、できていないような、自信があるようなないような。
Zoneと呼ばれたりもする。
今朝突然、心臓がそのcompassion-慈愛のフィールドにしっかりつながった感覚がやってきた。
このフィールドは、2011年8月カリフォルニアで体験した2つのハグとつながっている。
一つは、シャスタに行った時のこと、いいスパがあると聞いて手書の地図を描いてもらってレンタカーで行った先でのこと。
何とかついたけど案内がよく分からなくて、敷地のレストランに入って受付を尋ねたコックさんに「どこから来たんだい」「日本から」「そりゃ遠くから来てくれてありがとう」と温かくハグされた。
制服を着て背が高くがっしりとしてお腹が出ていたその人のハグは、心からの歓迎が伝わってきた。
もう一つは、その一週間後にエニアグラムのトレーニングに参加したときのこと。
場所は、スタンフォードから1駅か2駅先のパロアルト。
急遽エニアグラムのパネルに参加して自分のことについて話すことになって、全然思い通りに話せなくて少し落ち込んでいた時、初対面だった同じタイプ5のパトリックが側に来て「すごくよくかったよ」と温かくハグしてくれた。
もう70才くらいだろうか、白髪で小柄なパトリックのハグに安心した。
この二人は、慈愛のフィールドにつながっていたのだろうか。
言葉ではなく身体感覚を通してやってきたこのフィールドの温かさ、安心を伝えていきたい。
2020年
4月
21日
火
日本人は古来より、中心線を大事にしてきた民族のように思えます。食事の時には、茶碗を口元に持ってくるように躾を受けられた方も多いと思います。欧米では、口を皿の方へ持っていく躾になっているのとは対照的ですね。
神社でお参りする時も、真っ直ぐ礼をして中心線で柏手を打ちます。
私は小学校、中学校と書道を習っていましたが、最初に教えられたのは姿勢でした。正坐をして、背中を立てて、机から握り拳一つ分を空けて座るように指導されました。
良い姿勢というと、胸を張り背中の筋肉を緊張させるような学校教育もありますが、バランスの良いところを見つければ、さほど筋肉に力を入れなくても姿勢よく楽に座ることができます。立っている時も、自分のバランスに気づけば、楽に立つことができます。
クラニオでは、クライアントの方とともに静かに落ち着いていくと、中心線から広がっては戻っていく動きや、中心線を上昇しては下降する動きが感じられることがあります。
中心線に命の動きを感じられるのは、このワークのプラクティショナーをしている特権かもしれません。クライアントの方の中には、この動きを感じる方もいらっしゃいます。
そして、その動きの中にある種の質が感じられることもあります。優しさであったり、許容する力であったり。細身の女性でも勇敢な力強さを感じることもあります。
楽しい時も、つらい時も、この命の動きを妨げず、中心線を立てておきたいものです。
2020年
1月
07日
火
セッションでのタッチのイメージのお話です。
Cはクライアント、Pはプラクティショナーを表しています。
この図を見ると、なんとなくイメージがわくでしょうか。
2019年
9月
14日
土
2019年9月、3泊4日でEarthmanship School全体を学ぶ学校(初秋)に参加してきました。
今回のテーマは「水」でした。
7月と同じ川に入り、ケアすることで水の流れが生まれてくる体験をしました。
川は森の中にあり、9月とはいえヒンヤリと涼しく感じます。
20度くらいの傾斜地でしょうか。
7月にきれいにしたところに枝や葉が落ちて、川の流れが途切れ途切れになっています。
みんなで枝や落ち葉を取り除いていきます。
ねっとりしたアクも取り除いていきます。
徐々に川の流れが地表に現れ、そして地下に戻っていきます。
「蟹の惑星」というドキュメンタリー映画監督の村上浩康さんも参加されていたのですが、村上さんがメスの蟹を見つけ手の上に載せると、ちょうどおなかから数匹の子ガニが出てきました。
Earthmanshipを主宰している岡田さんによれば、空気の流れが生まれると水も動くようになるとおっしゃいます。
川の流れを取り戻すには、まず空気が通ることが必要だそうです。
川の周りを囲んでいる木の枝葉を刈り取ってやると確かに風が吹き上がってきます。
水が流れ、トンボも川の方まで飛んでくるようになります。
話は変わりますが、中医学でも「血」が体をめぐるのは「気」の働きによるものだと教わりました。気が血を体に巡らせているという身体の見方をしているそうです。
クラニオのセッションでも、クライアントに触れて静かに待っていると急に体が軽くなり、クライアントの身体に呼吸が通りやすくなるように感じる瞬間があります。
あるいは、呼吸そのものに感じる時もあります。
これの状態をクラニオではニュートラルと呼んでいます。
機会があれば、人体のニュートラル、全身に気が通った状態をご体験ください。